第6話 粘り強い桜の花びら

{Thanks!:物語る人様}

{テーマ:粘り強い桜の花びら}


ここに、桜の花びらがある。

それは…、「粘り強い桜の花びら」。


それは他の桜の花びらに比べて、本当に粘り強かった。

ちなみにそれが花びらになったのは、他の花びらよりももっと前。

そう、それは産まれてからすぐに、花びらになったのだ。


そんな花びらは、周囲との軋轢(あつれき)も生む。

例えば、花びらの根本になっている幹に、

「お前を花びらとしては認めない!」

…と言うように。

しかしそれでも、その花びらは負けなかった。

そして、花びらとして、それは努力を重ねた。


そんな花びらは、何度か花びらの中で一番になった。

そしてそこには、ある一枚のライバルの花びらもいた。

その花びらとライバルは切磋琢磨し…、お互いに一番を分け合った。

それは…、花びらが枯れるまでの、長い長い絆と言えるだろう。


そんな花びらも、ついに木から落ちる日がやってくる。

それは…、多くの花見客が見ている前での出来事。

そして…、花びらは、散った。


しかしその花びらは、死んだわけではない。

その花びらは地上に落ちてもなお、輝き続けている。

また、その花びらの精神は、そこにあった木だけでなく、別の地方の木、またその木のライバルとなる木にまで、脈々と受け継がれている。


そう、そんな、【桜の花びらたち】。


PS 大島優子さん、朝ドラお疲れさまでした!

これからも応援しています!   (終)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る