第6話 粘り強い桜の花びら
{Thanks!:物語る人様}
{テーマ:粘り強い桜の花びら}
一
ここに、桜の花びらがある。
それは…、「粘り強い桜の花びら」。
二
それは他の桜の花びらに比べて、本当に粘り強かった。
ちなみにそれが花びらになったのは、他の花びらよりももっと前。
そう、それは産まれてからすぐに、花びらになったのだ。
三
そんな花びらは、周囲との軋轢(あつれき)も生む。
例えば、花びらの根本になっている幹に、
「お前を花びらとしては認めない!」
…と言うように。
しかしそれでも、その花びらは負けなかった。
そして、花びらとして、それは努力を重ねた。
四
そんな花びらは、何度か花びらの中で一番になった。
そしてそこには、ある一枚のライバルの花びらもいた。
その花びらとライバルは切磋琢磨し…、お互いに一番を分け合った。
それは…、花びらが枯れるまでの、長い長い絆と言えるだろう。
五
そんな花びらも、ついに木から落ちる日がやってくる。
それは…、多くの花見客が見ている前での出来事。
そして…、花びらは、散った。
六
しかしその花びらは、死んだわけではない。
その花びらは地上に落ちてもなお、輝き続けている。
また、その花びらの精神は、そこにあった木だけでなく、別の地方の木、またその木のライバルとなる木にまで、脈々と受け継がれている。
そう、そんな、【桜の花びらたち】。
PS 大島優子さん、朝ドラお疲れさまでした!
これからも応援しています! (終)
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