第92話 やってしまった

 朝目覚めると裸のモナを抱き締めていた。

 恐る恐るシーツを見るとシミがあった。


 俺は愕然とした。

 モナを抱いてしまったようだが、記憶がない。


 ふとモナと目が合う。

 恥ずかしそうにくねくねして染みを不思議そうに見ている。


 リリアもエミリーも目覚めると染みを発見したようだ。


 エミリー「あら、これはモナのね。もう、気を付けなきゃ駄目じゃない。トニー悪いけどモナが作った染みをクリーンで取り除いてね」


 モナ「お、お師匠様の手を煩わせて申し訳ありません。その、宜しくお願いします」


 モナは俺を責めなかったが俺は自分がした事に真っ青になりながらクリーンを掛ける。モナが作ったのじゃなくて、俺のモナへの行為の結果だろう。男としてけじめを付けなければと決心し


 聡太「モナ、体は大丈夫か?辛くないか?」


 モナ「お、お師匠様が私を気遣ってくださるなんてモナは幸せです。一生ついていきます」


 罪悪感が半端ない。しかし、やってしまったんだ!?ちゃんと娶ってやらないとなと思い土下座をする


 聡太「モナ、君の俺への気持ちを知りながら俺は君に対してしてはならない事をしてしまった。謝る事はしたくない。ちゃんとしたいんだ。俺の妻になってくれ」


 三人共絶句して意味がわからなかったが、モナを妻にする事だけを理解していた。


 モナ「あ、あの、嬉しいです。勿論妻になります。ああ、生きていて良かった!ううう」


 エミリー「おめでとうモナ」


 リリア「良かったねモナ!うふふ。今日から女の子の日になったのだから気を付けるのよ。しかしトニーは急にどうしたの!?」


 聡太「えっ!モナって生理になったの?」


 エミリー「もう、トニーったら妻すると決めた途端にデリカシーが無いわね。女の子の日よ」


 この前と同じ勘違いだ。

 今更だろうが勘違いと知られてはならない。考えろ!尤もらしい事を。あった!


 聡太「そうだね、デリカシーがなかったね。うんそのな、さっきの事はミーコがトラップを発動するのを止めらる無くて、モナが巻き添えで死にかけたろう。俺のミスだし、死にかけたのを見て、自分の気持ちに気付いたんだ」


 二人がモナを祝福している。今更勘違いとは言えない。でも、近い内に妻にする事を考えてはいたんだ。うん、少し早くなっただけさ!やらかしたんじゃないのさ!と自己解決し、


 聡太「あのな、結婚はダンジョンを、出てからな。今は婚約だからな。それと、名前で呼んで欲しいんだ」


 涙で目を腫らすモナは頷く事しか出来なかった。


 そしてモナは俺の為にセクシーな格好を卒業するので有った。そしてダンジョンに向かうのであった。美菜達の反応が怖い聡太であった。

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