プロローグ2

あの後、僕は彼女に必死に説得され学校に行くことを決めた。 

だけど僕まだ彼女の名前しらないんだよなー

そのことを彼女に伝えると「あっ忘れてた」と言って自己紹介してくれた。



「私の名前は青井 若葉。よろしくね。    

あと、私も君の名前しらないや。教えて」



マジかこの人。僕の名前も知らないのに友達になりたいって理由で僕の家にまで押しかけてきたのか。自己紹介しなきゃな。




「んとじゃあ僕の名前は赤坂 零。よろしく青井さん」



お互いの自己紹介した後青井さんは「明日迎えに来るから一緒に学校行こう」と言って家を出て行った。




















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翌日






ピンポーン、朝の7時20分過ぎ家のチャイムが鳴った。

外に出て行くと青井さんが玄関前にいた。



「おはよう青井さん」



僕は青井さんにあいさつをして家の鍵を閉めて家を後にした。




「おはよう零君。私まだ寝ているのかと思ってたけど起きてるんだねー」



少し失礼だろ青井さん。まぁ、確かに引きこもっている人のイメージは遅くに寝て、家事もしないそんなイメージだと思うけど、

僕の場合は12時までに寝て朝は6時30分くらいには起きて、

毎日三食作って、掃除、洗濯、生活に必要なことくらいはしていた。まぁ生活費は親の貯金と保険のお金を使っていたけど。

そのことを伝えてみると青井さんは「私とほぼ真逆だね」と言った。

そんなたわいもない話をしていると学校についた。













1–Cと書かれた教室の中に入るとまだ少し早いのか人が少なかった。僕は自分の席が分からないので青井さんに聞いて自分の席に向かった。

場所は廊下側の一番後ろの角でクラス全体が見渡せた。

青井さんは前列の左から二番目の窓側の席にいた。




その後同じクラスの人が徐々に増えていき全員が着席した。

なぜか知らないけどこの学校には僕と同じ中学校だった人がいないため話相手がいない。

そして、いなかった僕が急に登校したためかもの凄くみんなに見られていた。きっと動物園の動物達はこんな気持ちなんだろうと思った。






















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放課後






HRが終わった後僕は青井さんと一緒に帰った。

ある十字路の信号で事は起こった。




僕と青井さんが今日の学校について会話していると僕達の方に大型のトラックがこっちに猛スピードで来るのが見えた。

僕は慌てて青井さんを突き飛ばした。そして青井さんを突き飛ばしたときの悲鳴を聞いて僕の意識は消えた。



















その後、レイは病院に緊急搬送されたが医師の懸命の措置も虚しく息を引き取った。











    








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青井家にて




青井は一人部屋に篭り泣いていた。



「零君、なんで、       私なんかを守って、

死んじゃったの、やっと一緒学校行けたのに、

       やっと友達になれたのに、

これからやりたい事まだいっぱいあったのに」




青井はひたすらに泣き続けた。

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