第三章 バケモノ

3-1 声

 教室内に、悲鳴が響き渡った。



「化け物」



 怯えた声。



「ほんとに……化け物だ、こいつ」



 怯えた無数の目。


 断罪の言葉と批難の視線が、容赦なく突き刺さる。

 堪えきれず、教室からとび出すも、鋭い痛みが背中に刺さり続けた。


 化け物。化け物だ。化け物がいるぞ。怖い。誰かやっつけてよ。化け物だぞ。ヤバイよ。先生呼んでこい。マジで化け物かよ。化け物だ。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。化け物。




――殺せ。

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