他人が見えない僕
とわ
俺氏、他人が見えないんだが。。。
1: ちょっと自分語りさせてくれ。
2: いいゾ
3: >>2 ありがとうw ちょっと長文なるごめん
4: 俺は生まれた時から他人を認識出来ない障害(?)があって、簡単に言うと俺以外透明人間みたいな?何かそこにあるのは分かるけど人が居るって事が認識出来なかった。子供の頃はずっと1人で孤独で言葉とかも道具の使い方とかもよく分からなくて、色々苦労した。今思えばなんだが、道具の使い方とか間違えた時突然周りがうるさくなったのは叱られてたんだと思う。けど認識出来ないからさ、突然うるさくなって嫌だなくらいにしか思ってなかったわ。
5: >>4 ほう?それで?
6: >>4 続きはよ
7: >>6 ちょっと待って
8: そんな俺でも本は読めたんだよ。文字は絵本とか辞書で独学で学んで、それで道具の使い方とか分からない文字も調べて読んで少しずつ知識つけてたんだ。それで気付いたんだよ、この世界には何で俺しか居ないんだろうって。正しくは俺が分からないだけで他に人は存在してるんだけどな。
9: >>8 ん?今は他人見えてるの?
10: >>9 いや、今も見えてない。見えてるんだけど気付いてない。
11: >>10 見えてるけど気付いてない???
12: >>11 うーん。難しいよな。何て説明したらいいのか。ドラえもんの石ころ帽子って知ってる?あれをみんなが被ってるみたいな感じ。
13: >>12 なるほど。わかりやすい。感謝。
14: それでさ、数年前たまたまパソコンを見つけて、誰かの物だろうけど勝手に使っちゃったんだよ。ネットには知らないこと沢山載ってて夢中で見てた。その時この掲示板見つけて、色々書き込まれてるの見て、面白いなって思ったんだ。だんだん自分も書き込みたくなって書き込んでみたらそれに対して反応があって、嬉しかったのと同時に、誰が反応してるんだろう、俺以外の人間が何処かにいるのか?という疑問が生まれた。
15: >>14 続き気になるw
16: >>14 釣りか?
17: >>16 釣りだろ。けど面白いから許す。
18: 色々調べた結果、他人が存在することが分かったんだが、どこにいるのか分からなかった。だから試しに手紙書いてみたんだ。「これを読む人へ あなたはどこにいますか?俺の傍にいるなら俺に手紙を書いてください。」って。そしたら返事来たよ。「ずっとあなたの傍にいましたよ。あなたの母です。」って。こんな近くに他人が、しかも俺を育ててくれた母親が居てくれたんだって嬉しくてめっちゃ泣いた。その後何回かやり取りして、その時母からの手紙が濡れててさ。多分母親も泣いてたんだと思う。
19: >>18 この時初めて親の存在知ったの?
20: >>19 うん。初めて。俺以外の人間居ないと思ってたから。
21: それからは親と手紙でやり取りするようになって、ネットでも掲示板とかで色んな人と関わって、俺が分からないだけで他人が存在するんだってすげぇ嬉しくて、毎日わくわくして過ごしてた。けど1ヶ月くらい前から母親とやり取りが出来なくなってて。俺が書いても返事が帰ってこなくなって。どうしようかと思ってたら、1週間前、母から手紙が来たんだよ。
22: 母です。今まで(俺)が自分一人だと思って生きてたこと、寂しかったこと、気付いてあげられなくてごめんね。あなたは生まれた時から不思議な子できっと私たちとは違う世界を見えるんだと思っていました。見えなかったんですね。気付かなくてごめんなさい。何で分かってくれないとかと怒鳴ったり、時には手を挙げてしまってごめんなさい。それなのに、初めて手紙をくれたあの日、探していたと、会いたかったと言ってくれてありがとう。私に気付いてくれてありがとう。産まれてきてくれてありがとう。愛しています。
23: この手紙と一緒に1枚のメモと写真が封筒に入ってた。写真は俺と多分母親の写真。母親を認識出来なくて、けど裏に名前が書いてあったから多分2人の写真。メモには「先日、お母様がお亡くなりになりました。お悔やみ申し上げます。」ってのと、母親が俺の事頼んでた弁護士のメールアドレスとか色々書いてあった。その時、母親が死んだの知ったんだ。傍にいたのに。ありえないよな。
24: 俺このままじゃ社会に出れないし、誰かに迷惑かけて生きるのも嫌だからさ。申し訳ないけど死のうかなって。その前にお前らに世話になったから、俺の事話しとこうと思って。数年間、お前らのお陰で楽しかったし、母親の存在にも気づけた。ありがとう。ここまで話聞いてくれてありがとう。本当に感謝してる。元気でな。
25: >>24 まて、早まるな!
26: >>24 おい!落ち着け!
27: >>24 え?マジ?
26: >>24 死ぬなあああああぁぁぁ
!!!
27: >>24 釣りだと言ってくれぇぇえええ!!!
28: >>24 これ釣りでも許すから!頼む!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます