109.THE GREAT SPIRITS/nil

 高野哲の長く続けてるバンドnil。

 何だかんだで色々出しているしワタシも色々持ってはいるけど、……パソに入れるのはこの一枚でいいか、と思ったベスト板。


ディスク:1(CD)

1. Fashion Monster

2. Hate Beat!

3. ランランラン

4. Emergency Chords

5. 烏の目

​ 6. garden​

7. サーカス

8. SPEEDSTER

​9. 雨と無知​

10. (愛は)ミラーボール

11. Don’t leave me alone,not!

12. Soul Man

13. PLACEBO


ディスク:2(DVD)

1. たから


 ZIGZO以外の彼の活動としては、nilとジュンジュラくらいしか知らないんですが、ワタシの好きな系統はどっちかと言えばジュンジュラの方らしく、ちょっとnil側な激しい音は家で聞くのは厳しい。

 なんですが、このベスト盤、nilとしてメロディアスな曲が多いんでね。


 2.は前も書いたかもしれないけど、「ヘキサゴン」のジングル。これがかかるたびに「哲に金が入ってよかったー」と思った次第。

 5.はともかくサウンドが格好いい。切羽詰まり感もいい。


 哲の歌詞は結構この「。」が効果あるんだよな。歌詞カードだけでしか判らないのがちょっと残念だけど。

 6.は前も書いたかもしれないけど、何だかんだで地に足をつけて夢を見る→自分だけの「庭」を探す、という感覚が好き。それがまた勢いというか何処かで泣いてるというか、叫んでいるというか。そういうとこがもろ出ているのがいい。

 9.はもうタイトル自体が「雨と無知」→飴と鞭のもじりやってるとこから。

 ものすごーく細かいのが、1番で「夜が来るたび僕は死んだから」→「僕は」なのが、2番では「僕ら」に変わってるんだよな。こういう細かいとこで仕掛けてくるんだよこのひと……

 んで、内容の基本は「自分はオトナにはならないよ」なんだよな。gardenと同じ。気合い入れて子供の夢抱えて生きてく、というのが彼らしすぎ。


 とはいえ、これはnilの中では結構はじめのだから、今はどうなってるんだろ。

 何だかんだこのスタンスで音楽業界で生き渡っていけるなら、それはそれでいいんだけど。

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