ごみのようなエブリデイパート7
朝駆けしようか迷っているとメールの返信が来た。
大学もガチ勢が少なく、それなりにやっていることから思い通りにやることは難しいと思うので、結論は無理らしい。
ともかく明日若林さんに話をしよう。
少し早めに起き、壊れた移動式スピーカーに会わないように学校に向かい、クラスにいる早良さんに挨拶をしながら愛でて、若林さんのクラスへ向かう。
若林さんにまずは伝える。
彼女は
「わかりました。ここでやるかどうか少し考えます。」
とのことだった。
教室に戻ると扉のそばにストーカー2匹がいたのでさりげなく入る。
あいかわらず三好に直接話をしたりできないらしい。扉の前で騒ぎ出さないよう放っておく。
香恋ちゃんがやって来ていつものようにストーカーを追い出す。
ホームルームが始まる。今日の連絡は特にないようだ。
退屈な日々か始まる。
何もイベントは起こるはずもなく昼休みになる。
やることもないので図書室に行き、適当に本を読む。
教室に戻ると、三好から若林さんが俺を訪ねてきたと連絡を受ける。
ともかく放課後部室にいけば何かあるだろう。
放課後に部室にいくと若林さんではない先客がいた。
都島さくら。一年上の先輩である。
他の部員同様に積極的に部活に参加する人間ではない。
部活をやる気がない人間が多いから俺が部室を占有できているという点はおいといて、基本的には特進コースのため講習や予備校で忙しいはずだ。受験をする気があれば。
「お疲れ様です。」
「こんにちは、藤倉くん。」
教科書のような挨拶だった。
「今日はどうしてきたのですか。」
直球で聞く。
先輩後輩の仲がやかましいこの学校の運動部において、それほどやかましくないのがこの部活のいいところだ。
「新入部員が入ったそうですが。」
「まだはいるかどうかを決めていないと思いますが。」
ガチ勢だしね。
「そうですか、男子ですか、女子ですか。」
「女子です。」
「侵入部員ですね。」
女子の新入部員には興味がないらしい。
男子のカーリング部の俺以外の4人を同時攻略したものだから男子チーム崩壊して素人チームなんとか作って大会参加したのはいい思い出ですが何か。
そうすると入るかどうかを決めただろう新入部員が来た。
とりあえず都島さんを紹介する。あと3年生なので都島さんは大会に参加しないかもしれないと伝える。
センター試験あるしね。
「去年はどうやって大会に出たのですか。」
素朴な疑問をぶつけられる。
「なんとか人数死ぬ気で集めました。」
男子も女子も。大会参加して部活の活動実績があれば部活としての実態があるので講習でなくていいし。
ちなみに他の女子チームの大会参加者は美卯さんともう一人の卒業した矢野さん、2年生が都島さん、そして1年生の素人、早良さんかわいいよと言葉の通じない二見美月。
早良さんなんて美卯さんと香恋ちゃんにダブルでなんとか人集めてこいと言われて困り果てて同じクラスの図書委員でクラス委員長だった早良さんに必死にお願いしただけだし。
早良さんかわいいよ早良さん。
ちなみに二見美月は男子で三好が出ると言ったら参加してくれました。簡単。姉と仲悪いから会場で大乱闘スマッシュシスターズしそうだったけど言語通じないあいつを控え幽閉しておしまい。
若林さんは現段階ではここでやるしかないことがわかったので入部手続きをすることにしたらしい。
人がいないので若林さんが入っても女子チームづくりのために人探しをしなきゃならない。
無理をいって参加してもらった早良さんたちに頼らないチームを作らなければならない。と思う。
ともかく若林さんと新しいチームメイトを探さなければならない。
男子は講習サボりたいやつを集めればいいので簡単だが、女子はそれなりにガチな奴等を探せるかもわからないしそもそもそんな奴がこの学校にいるとは思えない。
難しいことは後で考えることとして、香恋ちゃんに入部届けを出す。考えてみたらエア部員だけだなこの部活と思いながら明日以降に人探しを考えることとした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます