あっちゃんの日記4

2月27日

朝起きたら誰も居なくて、テレビを見ても誰も居ないスタジオが映ってるだけだった。

これは何だと思いながらも、車一台も通らない道路を飛ばして職場へ向かった。

当然誰も来ないので、パソコンで調べてみることにしたら

ヤフーニュースに「明日行けない人、過去最多1000人」って記事があった。

そこからリンク先に飛んでみると、名前がずらっと並んでいて私の名前があった。

私が一体、何をしたんだと最初は困惑していたけど

ある意味、自由を手に入れたとずっとループする1日を楽しんでいたのです。

だけど、何年も過ごしてると家族や友達に会いたいと思う様になって

取りあえず、規則正しい生活を試みた。

目覚まし時計が鳴り、携帯で日付を確認すると翌日には行けたけど誰も居なかった。

放心状態が続いたのち、私は気付いた。

皆は当たり前のように明日を迎えているんだから

私がやっと迎える事になった明日にはもう居ないんだよなって。


4月77日

電車に乗っていて、綺麗な女性と話してた。

「この時間、この車両で一緒になりますね」ってな話をしていた。

お互いに終点地で降りる事になってるんだけど

「明日も会えればいいですけど…」彼女は動く景色を見詰めながら言った。

私も「そうですね…。」と深刻そうな顔で言った。

駅の外に出ると、小さな皿にどっさり盛り塩がされていて

それがお灸の様に燃え出してるのを見て女性と焦った。

早速向こうから不気味な生き物が走って来るので、その塩を掛けて撃退した。

そこからは別行動になって、一人で盛り皿を見つけながら

首を抱える幽霊とかに出くわしたら塩を掛けて撃退していたけど

ある道路に来たら、盛り皿が既に灰になっていて

後ろから来た、青白い顔をした一輪車に乗ってる少年に頭を齧られて暗転した。


13月1日

モンタをお風呂場に水を溜めてゆっくり付けると、ブホッと体積が膨らむ。

私はそれを抱きしめる。自分じゃなく他人のおっぱいの感触が好きだけど

皆、レズかと怒るので出来ないでいた。でも、モンタを飼ってからは

無理を言って触る事も無いので私は幸せだ。モンタも私の事が好きだ。

よし、味の染み込んだ胡瓜を飼ってあげる!

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