まさか、計画内なんて絶対にありえない!
アビト
序章
序章 誰かのある日の昼下がりに
「なぁ、なんであんなのに構ってるん?」
最も親しい関係にある友人に言われた。
「…クスッ。」
あんなの…か。そう思うと、つい笑い声が漏れてしまった。
「あんなのって言い方はどうなのかな?」
怪訝そうに見つめられる。そして、俺は静かに言葉をこぼす。
「…そんなの、気に入ってるからに決まってる。」
より一層、不審な目を向けられた。
そんな彼に、安心させるため微笑みかけた。
___絶対に手に入れる。そう決めていたからだよ。
全ては、俺の、計画通りに。
ある日の昼下がりは、とても心地よく、平和だった。
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