残留
遠くも近くもない
過去の中に
大切なものが残っている
もう取り戻せないものの
ささやかな痕跡は
どこか悲しく
どこか優しい
幸せなんて
手に取れないし
見ることもできない
ふとした時に
幸せの欠片が
離れたところに落ちていることで
幸せというものが
理解できる
冷たく
暖かで
柔らかく
鋭利で
傷の痛みと
微かな香りを
伴っている
何かが間違っていた
全てが間違っていた
でも
どこかは真っ当で
紛うことなき
幸福だったと
すぐそこに残されたものが
教えてくれる
喪失の事実と
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