第375話 昼寝に逃げた一日

令和3年6月29日 火曜日

よく寝た。7時半起床。8時半訪問看護。異常なのは財布の中だけ。400円しかない。ハイボール2本とチロルチョコで終了。また、24時間無一文だ。

12時から15時まで昼寝。何も考えられない。

そういえば3日前、4年ぶりにSH女史と電話がつながり、30分ほど話をした。SH女史とは、20年前に精神科病棟で知り合った。当時は、どちらも患者だった。それが今では、SH女史は精神科の看護師として活躍している。奇跡の復活だ。話題は専ら私の転落の話。呆れたに違いない。

SH女史とも、私とも仲の良かった順ねえと連絡がつかないと心配していた。

「死にたいって言ってたから、死んだのかな」

そんなふうにも言っていた。

お互い、40歳の頃。運命とは不思議なものだ。私はどこで道を間違えたのだろう。呪われた家。ただ、死を待つだけの私。それでも、何も変わらない。

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