第262話 弟と姪に会えず
令和2年師走30日 水曜日
記憶がない。飲み過ぎだろう。今日は葬儀を欠席した。ガイドヘルパーがいれば行ったのだが、残念だ。10年ぶりに、弟と姪に会えるチャンスだったのに。
飲んでは寝る。飲んでは寝る。緩慢な自殺だ。
身体が動かなくなってきた。便失禁に、嘔吐と胸やけが加わった。来年いっぱいもつかどうか。微妙だと思う。
入院とか、施設という話も出ているが、自殺という方針に反する。
母は電話で「自殺したら地獄に行くのよ」と言った。面白い母だ。自分は天国に行くために努力しているらしい。
とりあえず、喪に服す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます