第45話 キャラクター(一次)について。
1.5次になった時にはまあいいんですよー。
本当に「1」次の時のそれの魅力が無いこと!
この違いについて。
1.5次というのは、モデルが明確に現実の人間にあって、脳内のそのひと達を動かしたい、という欲求のもとにつくる場合です。
要するにこのひと達を出演させる映画を撮る感覚です。
その場合はそのひと達の経歴インタビュー姿かたちしゃべり方その他もろもろのデータを叩き込んだ上…… いや逆だ。たたき込み過ぎて自分の中で動き出した時、話を作りたくなるんですね。
で、まあこの場合はやっぱりそのひと達がモデルだよーと知ってるひとにはウケる。二次に近いんだけど生のひとを使ったオリジナルの話だから1.5次。
この場合はキャラが立ってるのは当然。
ところが純粋な一次の場合。
これがまあ、どれだけ人と関わってきたか、というのを如実に突きつけられるか!
自然なひとがまあ書けない書けない。
だからまず世界が最初で、その中のコマを作っていく形になってしまうんだけど……
いやー魅力が無え。
悲しいくらい魅力が無い。というより、自分自身がそのキャラに愛着が持てない。
だったら自分の分身を出せばいいんではないか、というのもあるけど、そもそも自分をそのまま出した場合、話が動かないのは目に見えてる。石橋を叩いて壊すキャラというのはなかなか困るぞ。
だからまあ、キャラの書き分けができていないというのが常に評の中に出てくる羽目になる。悲しいかなそれには異論が無い。
要するにどれだけ1.5次の時くらいに一次のキャラを作って愛せるか、なんだが。
それこそまずキャラの履歴書をワートリのBBFくらいに作らないとあかんのではないかと思う訳だ。
まだやってはいないけど、もし次書きたいと思う時には一冊まるごとデータブックみたいの作ってからでないと自然な話は描けない気がする。
そしてその時話とキャラの間に齟齬が生じるなら、今度はキャラの声を聞いてみたいものだとも。
そしてやっぱり何より現実の人間を「見たくない」自分にはロクな一次は書けないんだろなー、という気持ちは延々ある。
一番自分の創作の根っこにあった怨念の様な、執念の様な、その感情はもう今は無いし。
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