幼女のようじょ
えあのの
プロローグ 「三好珠代という少女」
三好珠代みよしみよ、13歳。私は10年ほど前に事故で両親を亡くしている。しばらくはおじいさんの家で預かってもらっていた。この10年間、パパとママを思い出さない日は一度もなかった。毎晩泣いていた。塞ぎ込んで、引きこもってもう死んじゃいたいって思ってた。でも、ある日郵便が届いてから私は変わった。
開けると幸せになれる箱。
届いたダンボールにはただそう書いてあった。
明らかに怪しかった。開けたら受け取ったから請求!みたいな詐欺とかでもおかしくなかった。宗教勧誘かもしれない。それでも、この10年友達も作らず引きこもっていた私は、信じてみたくなった。
(この箱を開ければしあわせになれる...)
なぜかそんな気がしたのだ。
そして私は期待を胸に箱を開けた。
すると、白い光が私を包み込み、私は箱の中に吸い込まれていった。
気がつくとそこは孤児院だった。
「ここは...外国?」
ふと空を見上げると月が2つあった。
「んんんんんん⁇どういうこと?!」
そう、私は大変なことに巻き込まれてしまったみたいだ。
「これって、異世界⁈」
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