スロット依存で捨てたもの―人間関係

僕は本当に友達といえる人が今いない。

自分でいうのもおかしいけれど、スロットに依存するまでは、いわゆる「リア充」だったと思う。

別にたくさんいるわけでないけど友人もいたし、女性からも、まぁどちらかといえばモテた。

でも、性格的に、結構回りに気を使うし、一人でいる方が楽って思うタイプでもあった。


どこから書けばいいか難しいけど、まぁ簡単にいえば、スロットばかりしたら人は離れていく。

そして、自分から離れなければならない状況にもなる。


友人は自分の方から離れざるをえなくなったかな。

スロットしてお金なくなって、嘘ついて借金したりもしたし。お金は返したけれどね。スロット行きたくて嘘ついて約束すっぽかしたりもしたし。

なんというか、皆が人生一歩ずつ前進してるなかで、自分はスロットばかりして惨めな生活。

そうなるとさ、友人とも会いたくなくなった。

変なとこでプライドが高かったんだと思う。大学院まで行ってさ、一応努力はしていた自負はあったし、だからこそ、良い人生を歩めるもんだと思ってた。

もちろんそんな訳ないって今はわかるけど。

だって、皆が働いてしんどい思いしながらも頑張ってるときに、僕は奨学金でスロット三昧。

そりゃ、そのツケは必ず自分に返ってくるよね。


あとは、彼女かな。モテたといいながら今まで2人としか付き合ってないけれど。しかも


童貞だし。


スロットのせいだし。冗談。


結局ね、彼女にも嘘ついてお金借りたりしてさ。

で、なにより、彼女と一緒にいるよりも、スロットしてた方が気持ち良いって状態に依存性の僕はなってたんだよね。

しかも、スロットに負けた後に会ったりしたら不機嫌でさ。最悪の人間だよね。

去年まで付き合ってた彼女については、また「逮捕された話」で書けたらと思うけど、あんな良い人いなかったなって思う。

でも、別に未練とかでなくて、なんかもう思い出の中の人としてそう思ってる。

付き合ってるときはスロットのことばかりを第一に考えてたから考えたこともなかったけれど、普通に働いて普通に付き合ってたら、どういう未来があったのかなと今になって思う。


ま、人生てこういう繰り返しだよね。


タラレバはないんだけどね。しかも、どういう結果になったとしても、「あのときあぁしてたら」なんて考えてしまうんだろうね。


あとはやはり親子関係。でもそれはまた別のとこで書こう。


スロット依存で失った人たちとはもう会うことはないだろうな。前の彼女とは連絡はたまに取ってるけど、嬉しい反面辛いというかなんというかね。

そして、やっぱり学生時代を過ごした友人と社会に出てからできる友人は、同じ友人でも何か違うんだろうなって思う。

どっちが良くてどっちが悪いとかはないけどね。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る