孤独?

休日も明日で終わり。

自粛生活だけれど、皆家族や友人と一緒の時間を過ごせたのだろうか。


端的にいうと、僕には友人と呼べるような人が一人もいない。

たまに連絡を取っている人は数人いるけど。3月まで通った職業訓練で知り合った人たち、そして、前の彼女。

職業訓練で知り合った人たちは僕にとっては久しぶりの新しい出会いだった。ただ、もちろん僕がこれまでどんな生き方をしてきたのかなんて言えるはずはなく、隠したままである。

前の彼女もいまだにたまに連絡をくれる。本当にありがたい。ただ同時に、もう僕なんかとは関わらない方が良いという気持ちもある。もちろん、もう恋愛感情なんてものはないと思うけれど。

前の彼女が僕の実際の姿をどれだけ知っているのか正直わからない。スロットのことは結局僕の口からは言っていないから。

でも、会社の人と母が話した時に、母が僕のことを洗いざらい言ったみたいだから、もう彼女の耳にはすべて入っているのかもしれない。

ただ、僕の方からそんなことを聞く勇気もないし、今さら言う勇気もない。

連絡がくるたび、嬉しい反面本当に申し訳ない気持ちになる。でも、結局僕は何も恩返しをすることができない。


三十年以上生きてきて、連絡取れる友人もゼロに等しいのは、結局はスロット依存の僕の責任。


学生時代は、親しい友人がいた。いじめられたりもなく、人間関係には恵まれていたと思う。

親友というか、本当にたくさんの時間を共に過ごした友人たちもいた。

でも、僕の方から音信不通にした。

結局スロットに依存し、人生がうまくいかないようになり、僕の変なプライドが邪魔し彼らと会うことを拒んだ。

僕の中で、自惚れだけど、公立の大学へ行きそして国立の大学院にも行き、彼らより勉強をしたという自負もあったし、だからこそ良い人生を歩めるはずという自負があった。そんなわけないんだけど。

現実は、彼らは大学へ行かず働き出して、僕なんかより何百倍も頑張っていただろうし、辛い思いやしんどい経験もしながら人生を過ごしていた。

かたや僕の方は、ただ奨学金でスロット漬けの毎日。勉強もアルバイトもせず、ただただスロット。

そりゃ、人生においてどんどん差ができるのは当たり前。

正直に彼らに自分のことを打ち明けていたら、また違ったのかもしれない。

でも言えなかった。スロット依存になって借金までしてるなんて。


長くなったけれど、スロットで、お金、時間、そして、大切な人たちとの関係も失った。いや、僕がスロットで捨てた。

これって、人生を捨てているのと同じだよね。


これから友人をつくるなんて本当に難しいと思う。

ましてや、自分のことをすべて話せる人なんて……。


これまで認めずにやってきたけれど、きっと今の僕は孤独なんだと思う。一人の時間も大切だし僕は必要だけれど、やはり生きていくうえで友人って大切な存在なんだなって、失ってから随分と経って気が付いた今日。

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