日払いの話#7

僕はもう日払いには行っていないけれど、日払いの時に出会った人とLINEしてる。

今までの僕ならその場限りと割りきり連絡なんかとらんかったけど。

まぁ、その人に教えてもらったって部分もあるし、人としても別に嫌いではないから。

ただ、同時に僕の中であの日払いのことを忘れたくないという思いがある。なんかそんなんで繋がっているのは失礼かもしれないけど。

もちろん、人生において学べることもあるから。いや、そりゃ反面教師みたいな部分が大きくなっちゃうけど、素直にあのような環境で働いて生き抜いていることを尊敬もしている。

僕なんか2週間で抜け出したいって逃げ出したんだから。

生きるために働くってそういうことなんだと、この年になって知る。不満や文句はいえど、お金のために、生きるために、明くる日も現場へ行く、この強さは今の僕にはない。


さんざん親に甘え、働いた金はスロットに使って、逮捕されたあとは、生活保護に助けてもらって。

こんな僕なんか比べものにならない。


生きるために働いている人は凄い。

みなそうなのかもしれないけれど。

こんなこともわからず今まで生きてきた自分を恥じる。

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