日払いの話#7
僕はもう日払いには行っていないけれど、日払いの時に出会った人とLINEしてる。
今までの僕ならその場限りと割りきり連絡なんかとらんかったけど。
まぁ、その人に教えてもらったって部分もあるし、人としても別に嫌いではないから。
ただ、同時に僕の中であの日払いのことを忘れたくないという思いがある。なんかそんなんで繋がっているのは失礼かもしれないけど。
もちろん、人生において学べることもあるから。いや、そりゃ反面教師みたいな部分が大きくなっちゃうけど、素直にあのような環境で働いて生き抜いていることを尊敬もしている。
僕なんか2週間で抜け出したいって逃げ出したんだから。
生きるために働くってそういうことなんだと、この年になって知る。不満や文句はいえど、お金のために、生きるために、明くる日も現場へ行く、この強さは今の僕にはない。
さんざん親に甘え、働いた金はスロットに使って、逮捕されたあとは、生活保護に助けてもらって。
こんな僕なんか比べものにならない。
生きるために働いている人は凄い。
みなそうなのかもしれないけれど。
こんなこともわからず今まで生きてきた自分を恥じる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます