日払いの話#5

 悔しい。日払い弁当屋。書きたくもないくらい腹立つ。てか、書いたら暴言の連発で自分が嫌になってしまう。まぁ、でも仕方ないよね。私たちはこんな仕事に日払いできてるんだから。

 ふと思う。みなこんなことに耐えて生きるために働いていたんだね。

 不謹慎だけど、僕は正直こんなことずっとしてまで生きたいとは思わない。こんなんずっとしてたら、結局人間じゃなくなるよ。変な言い方だけど。まぁ、でもやってる人いるから、なんというか、自分が考えてる人間らしさみたいなものはなくなる気がするから、やりたくありません。

 甘いんだろうね。こんな考えが。でもこの弁当屋だけはもう一生来ないと決意したから、買わされた意味不明な給食帽みたいなん思い切り捨てて帰った。

 一生やっとれ単純作業。お前らはそれしかできんからのう。って自分も人のこといえんけど。

 緊急事態宣言出たせいで、デスクワークの仕事が二転三転。どうなるかわからない。

 あぁ。なんか、一体いつまで生きてられるかわからんわぁ。最期は誰も恨むことなく逝きたいな。

                   6日目終了

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