希える

鋭い光が木の葉を刺せば

鮮やかに透ける 冷たい緑


起きられない できない 間に合えない

薬を飲んで凌いでいます

こんな私だけど できないけれど

どうかみなさん わかってほしい


そうなんだ へえ そうなんだ

それはたいへんね つらいよね

もっともっと

まわりのみんなが

わかってあげなきゃいけないね


起きるしかない やるしかない 間に合わせるしかない

どうにかやれちゃう してしまう

できないようにできるあなたが うらやましいよ


その線を越えてしまえば

できないことが できないといえるなんて

できないことを とうとうやらずに終えるなんて


やりたくないの できやしないの

逃げてやめてしまいたいのに

いやいやいやいや やっている

そんなんで ここに居る意味 あるのかな


みるみるカラダが透けていく

光に刺され

緑に睨まれ


このまま希えて

しまえばいいのに

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