地球温暖化で世界があり得ないほど暑くなったので、涼しい異世界に行ってきます!
鳴子
始まり
「や、やったぁー! 成功だ。これで地獄のような日々からはおさらばだ。」
俺の名前は
どんな日々だったのかというと、毎日のように平均気温が850度を超えるような暑すぎる日々だ。
そして俺が体験した最高気温は"953度"だ。どうしてこんなにデタラメな気温になったのかというと、"地球温暖化"が進みすぎたためだ。
だが、科学と人類が進化したため生きられないというほどでもない。だが俺は前世の記憶を持っている。だからこの異常事態が耐えられず、この世界から脱出してきたわけだ。
どうやって脱出するかというと、異世界に行くマシンを作ったんだ。いやぁ大変だったねー。前世の記憶を頼りに3歳から18歳の今までずっと作っていたからな。
だが完成したから異世界に行くというわけだ。
ちゃんと持って行くものも準備したし大丈夫だろう。食料に水、衣服それから俺が開発した言語変換マシンだ。言葉が通じないかもしれないからな。しかもこれは持っているだけで自動で言葉や文字まで変換してくれる優れものだ。ちゃんとバックに入っているな。よし、なら行くか!
「じゃあな。地獄の世界。まってろ!異世界。」
俺はマシンを起動させ異世界に行った。
「う、うーん」
俺は程なくして目を覚ました。
「全く暑くない。完璧な気温だ」
しかし少し肌寒かったので持ってきた上着を羽織った。
「よし、街を探すか」
俺は歩き出した。そうするとアニメで見るような魔物がいた。スライムにゴブリン。
「おー魔物がいるなら魔法もあるかもな。」
そして街に着いた。そして中に入ってみると完全にファンタジーのような世界だった。
「おおー」
思わず声が出た。それもそうだ。鍛冶屋や屋台で食べ物売っていたりアニメで見るような世界そのものだったからだ。
「さて、これからどうするかな。」
俺は無一文だ。とりあえずお金を稼がなければいけないと思った。少し考えいると
「ふざけないで!!!」
言い争う声が聞こえた。野次馬のように見に行くと女の子2人が5人の男に囲まれていた。俺はどうしようか迷った。考えていた時に
「そこの人助けて!」
すると男全員がこっちを見て一人の男が
「誰だお前。邪魔しないほうが身のためだぞ」
と言った。俺は即座に思いついた言葉を口にした。
「その2人は俺の連れだ。今すぐ放せ。じゃないと痛い目にあうぞ」
俺はたいして喧嘩が強いわけでもないのにそんな言葉を口にした。
すると男が
「はは、笑わせるなお前ら行け」
「「「「分かりました」」」」
男4人が俺にかかってきた。だが俺は全ての攻撃を避けた。前世でドッヂボールをしていた時に身につけた回避術で全ての攻撃を避けた。(まぁ大したことではないがな)
「くそ、こいつちょこまかと。どけお前ら」
そういうと4人が俺から離れた。その時に
リーダー格の男が
「火よ。目の前の敵をやきつくせ!"ファイアボール"」
そう言うと俺に向かって火の玉が向かってきた。
「「危ない」」
女の子達が言った。
俺は避けようと思い身体を横にずらそうとした時、体制を崩してしまった。
「しまった」
忘れていた。俺は前世ほど体力がないこと。ずっとマシンを作っていたから当たり前だ。俺は死んだと思った。しかし、少し熱いだけで無傷だった。すると男たちが
「「「「「ば、化け物だー」」」」」
と言って逃げていった。俺は助かったと思い、ひと段落ついた。
すると、
「ありがとございました」
女の子の一人がお礼を言ってきた。
「あ、ああ。どういたしまして」
俺は今気づいた。二人が美少女だということ、そして日本語が通じていること、言語変換マシンが作動しているのか。そう思いバックを漁るとマシンが作動していた。なるほどこれのおかげか。
「本当になんてお礼を言っていいやら」
もう一人の子も喋らないが頭を下げていた。
「私たちに出来ることならんなんでもします」
と言った。これはいい機会だと思い
「じゃあ少し色々聞きたいんだが」
そして、話を聞くために彼女たちが住んでいる宿に行った。そして俺もお金がないが後払いでいいと言われたので一部屋借りた。そして、彼女達からいろんなことを聞いた。話をまとめるとこうだ。
まずよく喋って髪が赤色の子がシエラ=クエナ、人見知りで髪が青色の子がマール=クエナで双子らしい。
そしてどうして襲われていたかと言うと、この街に来たばかりで道に迷っているところを助けてもらったまではいいが、お礼として金貨10枚を要求してきたらしい。金貨とはこの国の通貨で、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚らしい。道案内だけでそこまで要求するとはありえんと思いながら話を聞いた。
そしてそれを否定していた時に俺が現れたらしい。運が良かったのか悪かったのか。
それからこの国のことを聞いた。この国の名前はアルマイン王国と言うらしい。その中でも俺たちがいるこの街ブルセータはこの国でも有数の都市らしい。そして俺は金が稼げる場所があるか聞こうとした時に、シエラが
「そういえばショウ。どうやってあいつの魔法を防いだの? マールもきになるでしょう?」
するとここで初めて
「う、うん」
と言い顔を縦に振った。「おーやっと喋ってくれたかー」と思いながらも
あいつの魔法を防げたのかはわからない。
少し考えて一つ考えが出てきた。
(あの暑すぎる世界で火にも耐性ができたのか!)と思った。
それに前に母さんが
「今の人間はどんなに高い気温でも生きれるようになってるのよ」
と言っていたしな。俺はあの世界でとんでもない力を手に入れていたのかもしれないな。
「俺は少し火に耐性があるらしい」
と答えた。
「えー! それってとてもすごいことよこの世界は魔法が盛んで、その中でも火の魔法がとても盛んなの。だからほとんどの攻撃を無効化するじゃない。全体の7割は火の魔法しか使えないわ」
シエラが言うとマールも頷いた。
「自分の使える魔法はどうしたら分かるんだ? あとシエラとマールはどの魔法が使えるんだ?」
俺は気になり聞いた。
「私は火と土の魔法が使えるわ」
「わ、私は水と.....風の魔法を」
「えっ二人とも2属性使えるのか?」
「ええすごいでしょう」
「ああ確かにすごい」
俺は素直にそう思った。
「それで自分が使える魔法はどうしたらわかるんだ?」
「そ、それはギ、ギルドに見てもらうと...わかります」
俺の質問にマールが答えた。すると思いついたようにシエラが
「私たちもギルドに用があるの。だから一緒に来ない?」
「場所もわからないし、断る理由がないな。よろしく頼む」
俺は思った。こんなにも早く頼れる人ができるなんてついてるなー。
そしてギルドに向かった。
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