短歌

王子

死の匂い

はねられた小石が眉間に……シミュレートわたしだけかな@踏切




ゆき先を告げたら追ってくれますかとおの底でも樹海の果てでも




言葉をこえる、言葉はいらない、って言葉を抜き去る言葉で酸欠




揺らりしんあかい水吸い狂い咲きこの樹の下に埋まってみたい




じょうも甦せいも望めぬ宿木がなま水奪った衆じょうむ星




この膝にあまえる熱が失せぬようつかむ両頬 のど鳴らす君の






Twitter企画:#覆面書庫

解説らしきもの → https://twitter.com/ojitw/status/1124942422226624512

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