第88話【Point of view】

「ではロダンさん、 まずはステータスを見ますね」


仰々しい機械を出すリルムード。


「何ですか、 それ?」

「ステータスを見る機械ですね、 冒険者の方にはやるんですよ・・・

では失礼して・・・」


ステータスを見る機械を覗き込むリルムード、 しかし。


「ん・・・何か変だな・・・」

「如何しました?」

「ロダンさんのステータスが見られませんね・・・どうなってるんでしょう」

「機械の故障ですか?」

「あ、 ステータス出します?」

「お願いします」


ロダンはステータスを出す行動でステータスを出した。


「はい、 これ」

「何をしているんですか?」


リルムードにはステータスが見えていない様だ。


「おぉ、 何か凄いの出た」


モルガナには見えている様だ。


「この二人には一体何が見えているんだ」

「気が触れているのか?」

「いや、 この二人だけに見える何かだろう」


フギットの言葉を訂正するリルムード。


「まぁ良いでしょう・・・ステータスは自己申告でお願いします」

「HP:B、 MP:S、 STR:E、 ATK:E、 VIT:C

DFT:D、 INT:S、 MND:S、 DEX:A、 AGI:B

LUK:S、 APP:A、 WIL:∞、 KRM:Uになります」

「ステータスの基準が可笑しい!! 数値で言え数値で!!」

「でも実際にそう書いてあるぞ?」

「・・・・・」


リルムードは頭を抱える。


「頭のネジが可笑しいんじゃないのか?」

「いや、 実際に共通して見れる人が居る以上

何らかのスキルの場合も否定出来ない・・・ステータス測定を行いましょう」


ステ―テス測定は健康診断の様な物である。

健康診断のノリでステータスを測るのだ。


「分かりました」

「ついでですから付き添いの方々もステータスを測って行きますか?」

「そうね、 それが良いかもしれない」

「ステータス測定と言うのをやった事が無いから楽しみだ」

「モルガナさん、 ジェスターの貴族はステータス測定しないんですか?」

「しないね」

「何故?」

「さぁ?」


ジェスター教国の貴族がステータス測定をしないのは

スキルの方を重要視してステータスを軽視しているからである。

ステータス測定を始めるロダン達。

様々な計測器具でスタータスを測る。

とは言え健康診断程時間がかかる物でもない

測定は一時間で終わった。

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