唐突で、従兄弟と対面だ!

華美嘉神奈になって早くも6ヶ月。神ともやり取りしてる。急に飛んだわ。


んで、今日は従兄弟いとこと対面なんよ。確か、攻略対象だったような。


ちなみに三兄弟。


はな美嘉みかこう


はな美嘉みかしゅう


はな美嘉みか空知そら


上から長男、次男、三男。お父さんの弟の息子だ。あ、後継者後継ぎは私。(ゲーム設定)




「神奈ちゃん、もうすぐ従兄弟に会うからねー」


「あー」


死亡フラグ、折っとこ。死ぬの嫌だもん。







いよいよご対面だ。


「神奈、この子達が神奈の従兄弟だよ」


お母さんに抱っこされている私を見ながら、お父さんは言う。


「俺は、煌! よろしくな」


短い茶髪に切れ長で透明な茶色の瞳の少年が煌。すみがくの攻略対象だ。


「僕は愁。よろしくね」


肩までの長い黒髪に切れ長の黒の瞳の少年が愁。同じくすみがくの攻略対象だ。


「僕は、空知。よろしく」


ふわふわな茶髪にぱっちり二重の薄茶の瞳の少年が空知。同じくすみがくの攻略対象だ。


よし、を披露しよう。


すぅー、はぁー。


「こー! しゅー! そあー!」


どうだ!これで好印象のはず。


「おお、凄いぞ! 神奈は賢いな!」


「嬉しい!」


「神奈、賢い!」


三人大はしゃぎ。効果は抜群だ。


「しー。驚いちゃうわ」


はしゃぐ三人をお母さんが止めた。すると三人は、ピタリと静かになった。


「「「ごめんなさい」」」


息ピッタリ。


「あ、ほっぺ触ってもいいですか?」


愁……愁兄が聞いてきた。


「いー」


触らせてあげよ。


「良いよ」


お父さんが許可した。


良かったね。愁兄。


「わぁ、ぷにぷにだ」


私の頬をつつく愁兄。


「次、俺」


煌……煌兄が代わってぷにぷにしてきた。


「柔らかい」


やんわりと目を細め笑う煌兄。


「最後は、僕」


空知……空知兄がぷにぷにしてきた。



「はい。終わり」


お母さんが言った。


「「「……」」」


三人の顔が曇った。そんなにぷにぷになのか?


「今度一緒に遊びましょう」


「「「はい!」」」


お母さんの言葉に力強く頷いた三人。


これからもよろしく。煌兄、愁兄、空知兄。

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