神様と対面! ふざけんな!

「…?」


目を開けてみると白い世界。


死んだよね。もしや…。


「神様いるんだ。くそったれ」


「あたり…ひどっ!」


愚痴ってたらガ……少年がいた。


「んで、用件と死因は何?」


「僕の事は、スルーなんだ。かなし」


「用件と死因は何って聞いてんだけど」


はよ言えや。


「睨まないでよ。その前に僕は神様。君が死んだ原因は、僕の手違い」


ふざけんな! 何が手違いだ、頭捻くれてんじゃない?


「捻くれてはないよ。お礼に君がやってたの世界に転生させる。勿論、日本の学園が舞台さ」


「日本なら良し。で、乙女ゲームの名前は?」


「『聖和せいんと純連すみれざき学園へおいでませ!』 人気の乙女ゲーム。何度もやってたんじゃないかな」


「ああ、何度もやったなぁ。OPも作った」


聖和せいんと純連すみれざき学園へおいでませ!』


私がOPの作詞と作曲を担当した乙女ゲームだ。ついでにキャラの声も。日本の超有名学園(お金持ち学園)が舞台の乙女ゲームだ。人気漫画家陣と豪華声優陣と凄い。


「で、転生するキャラは?」


「悪役令嬢。君が担当したやつ。違和感ないから、それで」


「なんと中途半端な…」


ちなみに悪役令嬢は、すっごい平均。見た目以外全て。何処か残念キャラだ。わざと平均をキープしているらしい。元々天才肌だ。


「まあ、ちゃんとやれば良いし。何せ令嬢になれるんだから」


余談だが、私は令嬢と言うものに憧れていた。理由は、秘密だ。


「じゃあ、オッケーかな。他に何かある?」


「神様と話せるようにしたい」


「なんで?」


「これも何かの縁だし、なんとなく」


本当は、寂しいからだけど。


「分かった。他は?」


「他の言語も喋れるようにと読めるようにしたい」


そうした方が何かと便利だからね。


「はーい。そろそろ時間かな。健闘を祈るよ!」



神様の言葉で、私は目を閉じた。

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