夏みかんツアー〈魔法編〉
「じゃあそろそろ行こっか」
「うん」
「マスター、お会計お願い」
グレムはすだち達に近づき
「味はいかがでしたか?」
「とっても美味しかったです」
「それは良かったです、お会計は結構ですよ」
「どうしてですか?」
「今日はすだちさんの錬金術師デビューですから私からのささやかなお祝いです」
すだちは椅子から立ち上がり、グレムの方を向いて
「ありがとうございます、グレムさん」
「だったらもうちょっと高いのを食べたら良かった」
「お姉ちゃん!!」
「うそうそ、ありがとね♪マスター」
「いえ、どういたしまして、またお越しください」
すだち達は〈木漏れ日〉を後にした
「グレムさんって優しい人だね」
「そうなんだよ優しい人なんだよ、マスターは」
「うん、次はどこに行くの?」
「次は魔法を買いに行くよ」
「魔法を買う?」
すだち達は自販機位の大きさの前のモニターの前に立っていた
「これは〈
「〈自動魔法販売機〉?」
「やってみたら、わかる」
そう言うと夏みかんがモニターに触れると
〈ようこそ〈自動魔法販売機〉へ今日はどんな魔法をお探しですか?〉
女の人の声で喋りかけてきた
「今日はガチャでお願い」
〈かしこまりました、ガチャの使用方法を説明はしますか?〉
「お願い」
〈了解しました、初めに三つの魔法の中から一つお選びください〉
画面に攻撃魔法・防御魔法・回復魔法の文字が写し出された
「とりあえず、攻撃魔法かな」
夏みかんは攻撃魔法をタッチすると攻撃魔法の文字だけが残り他の二つは消えた
〈次にギルドカードを画面にかざしてください〉
「ほら、すだち」
「うん」
すだちはギルドカードを取り出してかざした
〈ギルドカードを認識を完了しました、初めましてすだち様〉
「初めまして」
〈すだち様は始めてのご使用ですので3つ全て無料でガチャを引けます、次からは1000Rかかります、よろしいですか?〉
「はい」
〈それではお回しください〉
ガチャのハンドルが画面から現れた
ハンドルを回すと画面から黄色の光の玉が現れ
すだちの中に吸い込まれると頭の中にアナウンスが流れた
〈サンダーボルトを覚えました〉
「なんの魔法を覚えたの?」
「サンダーボルトを覚えましたって」
「サンダーボルトか、良かったじゃん、結構すごい攻撃魔法だよ」
「そうなの?」
〈次はいかがいたしますか、すだち様〉
「それじゃあ防御魔法で」
〈かしこまりました〉
防御魔法に代わった
〈お回しください〉
茶色の光の玉が体に吸い込まれた
〈アースウォールを覚えました〉
「最後は回復魔法で」
〈お回しください〉
水色の光の玉が体に吸い込まれた
〈アクアヒールを覚えました〉
「これで冒険に必要な魔法が揃ったね」
「うん、ねぇお姉ちゃん」
「なに?すだち」
「〈自動魔法販売機〉で買える魔法ってこの三つなの?」
「今回はガチャだったけど属性毎に魔法が買えるよ、その場合は値段がピンからキリまでだけどね」
「そうなんだ」
「それと魔法は呪文詠唱と無詠唱で威力が変わるから確かめてみたら良いよ♪ちなみに呪文の見方は魔法名をタッチすれば出てくるよ」
「わかった」
「それじゃあ、最後の目的地に行きまーす」
〈自動魔法販売機〉
全属性の魔法が販売されている
強力な魔法は高い値段がついている
どこかに禁忌魔法のみを扱っている〈自動魔法販売機〉もある
高評価・コメントを頂けると
とても嬉しいです♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます