神頼み

楓 紅葉

貧乏神

「ありがとうございます。孫の手猫の手神の手早くて安定で定評がある雨寺あまてらです。」

「はい。家庭教師ですね。はい。」

「数分でそちらに向かいます。」

「さてと仕事仕事。」

「雨寺様、いつになったらマイナー神から卒業できますか。もうこの巫女服ボロです。あー嫌。丈短いし、寒いし知ってます、雨寺様今の服は暖かいですよ。これじゃ風邪ひきますよ。それに可愛く無いし。来年は買ってください。」

「うるさいな。黒乃。相変わらず腹黒だな。」

バチコン、黒乃は軽く叩く。

「弁財様のところ行きたいな。金欠に困らないだろうな。アホと違うから。アホ神。」

「何とぼけてる。我は崇められた神ぞ。崇め祭る存在ぞ。」

「昔の栄光にすがる神。これに変えたらどうです。」

…よしインプット完了、え何やったか。それはだな。そこらの大学教授の脳をコピーしたんだな。何でかってそれは神だから。人には出来ない事が出来てしまうんだな。

「じゃあ行ってくる。」人間の姿になった。

「いつになったら、人間の仕事辞めるのだか」

雨寺様は人間の仕事をして神社の宣伝をしているのだが。貧乏な理由がいくつかあるそれは……。

何やってるの、あのアホ神。

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