156日目

勇者になって【二十日目】

『暑い、いつになったら王国に着くんだ……ラクダ、わかるか?』

『モウ』

牛みたいな声で返事をするラクダだ。

『暑いな、俺の体力も限界だ、、、、夜は夜で寒いし』

『モウ』

モウ以外話せよ、ってラクダに思ってしまった。ラクダは人じゃない。

そしてついにラクダと供に倒れた。砂漠のど真ん中。いずれ干乾びる。

『もしもし、大丈夫ですか?』

少女の声が聞こえた気がした。

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