　苦笑する僕らを見て、パートさんがきょとんとしていた。

「……なんだったんですか、あの黒いの」

「ああ、アマビエさんの同類みたいなものですよ。見た目と違って気のいい妖怪なので、怖がらなくて大丈夫です」

　僕が簡単にアマビコさんたちのことを説明すると、パートさんはただただ圧倒されていた。

「そんなとんでもない方たちがいるなんて……」

「でも、みんないい妖怪ですから」

　アマビエさんについては意見が分かれると思うが。

【薬局あるある】難しい病気の人もいるが、慣れてくるとかえって気さくに話してくれることもある。

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