第821話 【番外編】アマビエさん、アンコール

「ぽん酢でたこ焼きもいいですね。出汁につけて食べる、明石焼きっていうのもありますが」

「それも美味しそうね」

「今日はないのか?」


 食いしん坊妖怪が横やりを入れてきた。


「ないですよ。大人しく食べててください」

「ぶーぶー」


 アマビエさんの反論を聞きながら、僕は一通り食べ終えた。テーブルを見ると、材料がかなり余っている。


「もっと作れそうですけど、どうします?」

「あんこーるぅ! あんこーるぅ!」


 隣の妖怪の反応は分かっていたが、女性陣はどうだろう。


「うーん、あと一回くらいならいけそうかな」

「私もです。それ以上は無理かも」



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