第770話 【番外編】アマビエさん、家に来たがる
「うーん、これは……」
僕は自分の家を見回して、ため息をついた。小さなキッチン・バストイレがついた、十畳一間のワンルーム。一人暮らしの間取りとしては平均的だ。
……そこに、うず高く物が積み重なっている。
「こんなことになってたとは」
毎日帰ってきて、寝起きをしている時には大きな違和感はなかった。だから、自分の部屋が汚いという感覚は、全くなかったのだ。しかし今日、気づいてしまった。
きっかけは、数日前の妹との会話だ。
「……ってことで、アマビエさんが家に来たがっててさ」
「呼んであげればいいじゃん。けちけちしないで」
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