「じゃあ、悪いけどクタベさんを手伝っていただけますか」

　薬局長もヤバい気配を感じ取っていたのか、早々に折れた。アマビコさんとヨゲンノトリさんは、事務の子の側で作業を始める。

「ヨゲンノトリさんも来てくれたんですね」

「皆様のためですから」

「社長が金くれたんだよ」

　ブラックな頭の方がわかりやすい。まあ、それなら真面目に働いてくれるだろう。

「新しい紙をくれ」

「助かります、ありがとうございます！」

　元から真面目なアマビコさんは、文句のつけようのない働きぶりだった。

【薬局あるある】

　休日出勤を支えるのは、報酬。

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