「クタベさんに賛成！」

　困る薬局長の横で、事務の子が嬉しそうに手をあげた。

「アマビエさんもそうでしょ？」

　アマビエさんはものすごく微妙な顔をした。やってみたいけどクタベの提案に乗っかるのは嫌だ。そう顔に書いてある。

　そしてアマビエさんの足が、さっきからずっと僕のふくらはぎをつっついている。全くもう、しょうがないな。

「僕もアマビエさんたちにいてほしいかな……」

「そうかそうか。ヤクザが頼むなら仕方無いな」

　アマビエさんはとても嬉しそうだった。

【薬局あるある】

　難しい頼み事をする時は、誰から頼むかというのも大事。

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