第717話 アマビエさん、商売に興味ない

 僕がうなずいていると、横から歯ぎしりのような音が聞こえてきた。見ると、ヨゲンノトリさんがパンフレットを握り締めている。


「様々な体のトラブルをお持ちの方、ご相談下さい。ヘルシーな和食で健康を目指します……ヨゲンノトリ特製御膳」

「大変お得なサービスです。試せば必ず満足いただけるはず」


 これを売り込むために張り込んでいたのか。涙を流しているヨゲンノトリさん、さらに商魂たくましくなっている。


「……うちの両親に渡しておきますよ」



【薬局あるある】

 食事療法や健康食のパンフレットがある場合も。声をかければもらえます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る