第712話 アマビエさん、よしよし待ち
「それは僕もそう思う」
薬局長の目が完全にすわっている。アマビエさんが僕に抱きついてきた。よしよしを要求されたので、頭を撫でる。
「……ふ、二人とも怖いですよ」
「ああ、ごめん。それでも僕らにとっちゃ、笑いごとじゃないんだよ」
「病気を軽く言われて、嬉しい人間がいるかっての。そのくらいの想像力がないんで
しょうかね」
ぷりぷりしている二人の機嫌が直るのに、それからしばらくかかった。
「それにしても、これだけ文明が進んでいるのに……治す方法はないの?」
【薬局あるある】
たとえよくある病気でも、軽く言うのは禁物。
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