「……花粉に、あちこち飛び回らないよう言ってもらえませんか？」

「さすがにそれは」

　珍しくアマビエさんがつっこんだ。

「そもそもうろたえすぎだ。普通にその辺を飛ぶのが当たり前の花粉で、いったいどんなことになるというのだ」

アマビエさんが不用意に問うた。

「目が真っ赤になって」

「涙と鼻水とくしゃみが止まらなくなって」

「鼻がつまって匂いも分からなくなって」

「口で呼吸するから喉は乾くし」

「マスクは手放せないけど、鼻水ですぐ交換しなきゃならない」

【薬局あるある】

本当にひどい花粉症の人を見ていると、気の毒になってくる。

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