第620話 アマビエさん、安易な手段が好き

 大人同士の営業トークが始まった。お互い、相手が自分にとってどれくらい益になるか計っている感じがビンビン伝わってくる。


「いや、すごい方とお知り合いになれて良かった。カタログをお渡ししますので、何かあればその名刺の番号に」

「こちらも新しいメーカーを探していたところです。今後ともよろしく」

「ボるんじゃねえぞ、てめえ」


 無事に契約が成立した。卸さんにも良い取引だったようで、何より。少しは埋め合わせができただろうか。


「アマビエに痩せるサプリをくれ」



【薬局あるある】

 薬は嫌だがサプリは好き、という人は相変わらず多い。

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