第595話 アマビエさん、矛盾した存在
僕は亡霊のようにぴったり張り付いてくるアマビエさんに怒鳴った。向こうは気にした様子もなく、ぬるりつるりと僕の腕をくぐりぬけていく。
「カレーパンなるものに興味がある」
「アマビエさんは相変わらずですね。今日はどうしました?」
「忘れたか。いつもの薬をもらいに来たのだ」
アマビコさんとアマビエさんは同じ日に来局するのだった。すっかり忘れていた。
「アマビエさんのいつもの薬って、消化剤でしたよね?」
「そうだが」
「それを飲んでてカレーパン食べるんですか?」
【薬局あるある】
医者に止められても、嗜好品をやめない人がいる。
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