第593話 アマビエさん、今日は来る?

 ぶちぶちと愚痴る僕を見て、事務の子が笑った。


「ま、明日のことは明日考えましょうよ。カレーパンおごってあげますから、そんな顔しないでください」

 その明るい笑顔を見て、僕も笑った。



「カレーパン美味しかったでしょう?」

「確かにあれはいけたね」


 通勤途中、事務の子に話しかけられて昨日のことを思い出す。新装開店した店には、早くも行列ができていた。期待をふくらませて食べたパンは想像以上に香ばしく、中のカレーも濃厚で牛すじがたっぷり入っていて、非常に美味しかった。


【薬局あるある】

 近所に美味しいお店ができると嬉しくなる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る