第586話 アマビエさん、いずこを歩く?
「あの時、転売と買い占めやってた奴は頭打って死ねばいい」
クタベさんの目が完全にすわっている。苦渋をなめたのは人間だけではないようだ。
「……でも、そんなことはいつまでも続かないよ。行政も重い腰をようやくあげたようだ」
薬局長に話しかけられて、僕は振り向いた。
「若年で基礎疾患がない──つまり重症化リスクの低い患者にキットを配って、それで検査してもらおうっていう動きがあるんだよ。もちろん、代金は市から出るからタダ」
「それはいいですね」
【薬局あるある】
困った事態が続けば、行政もとうとう重い腰を上げる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます