第580話 アマビエさん、薬局の外
「それは子供の頃の話でしょ。大人になってからはいいことないですよ。素敵な服は直さないと着られないし、網棚やつり革には手が届かないし、人混みで窒息しそうになるし」
事務の子はいっきにまくしたてた。よほど今まで内に秘めていたものがあったらしい。
「そ、そうなんだ。……そんなに怒ったら、お腹がすくよ?」
「確かにそうですね。帰りに、カレーパンでも買って帰りましょうか。角に新しくお店ができたんですよ。一緒にどうです?」
「カレーパンかあ……」
【薬局あるある】
何気ない一言で、相手の機嫌を損ねてしまうこともある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます