第537話 アマビエさん、戦う妖怪

「クタベさん、お帰りなさい」


 外でご飯を食べていたクタベさんが戻ってきた。アマビエさんが途端にファイティングポーズをとる。


「まあ、うちの市は特に最初、ミスが多かったからね。マスコミもたくさん来たし、上が神経質になるのも無理はないかと」

「全く、ゴミが騒がしいこと」


 クタベさんは冷ややかに言い放った。


「今は供給がスムーズになって助かってるよ。希釈がいらないタイプのワクチンも出たしね」


 薬局長の言葉に、僕もうなずいた。


「あれはホント、助かります。全部あれにしてほしい」



【薬局あるある】

 叩くくらいならお前がやってみろ。

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