第473話 【番外編】アマビエさん、まだステイ
「制限時間ありですよね」
「そうですよ。三十分くらいでいいかなと」
「だったら、初心者の人はハンデになりません?」
僕が言うと、センセイは心配するな、と言いたげに胸をたたいた。
「一通り釣り場を案内して、気に入った場所に陣取ってもらいます。そこから移動するかは自己責任、ということで」
「了解です」
というわけで、経験者の僕は置いて行かれた。僕は島をうろつき、入り江に狙いを定める。こういう見落としがちなポイントにレアが出やすいと、攻略本で読んで知っているのだ。
(虹は……出てないか)
僕は島の空を見上げた。
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