第434話 【番外編】アマビエさん、ゲームでは身軽

「いつもこれくらい、しゃきしゃき歩いていればいいのに」


 いつの間にかクタベさんが注文を終え、僕らに合流してきた。


「早歩きはいいのよ。運動量多くなるし」

「……生き急ぐ必要はあるまい。妖怪なんだから」


 アマビエさん、理詰めでは勝てないと知っているので抽象論に逃げた。


「メニュー、決まったんですか」

「結局、栄養面優先。ジャンルはばらばらになってしまったけど、構わないわよね」

「はーい」

「ありがとうございまーす」


 ずぼら共が礼を言っているうちに、アマビエさんのキャラが川についた。大小さまざまな影が、水面にうつっている。

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