「なんだ、この貧しい土地は」

　アマビエさんが顔をしかめる。

　このゲームはメインの本島はセンセイのもので、それ以外のアバターは制限のかかった小島を自分好みに発展させていく仕組みになっている。そのため、アマビエさんのところにはなにもない状態なのだ。

　アマビエさんは自分のキャラクターをうろうろさせて、他に何かないか探し始めた。

「操作は問題ないですね」

　スティックがついているので、小さな子供でも感覚的に操作できるようになっている。今のところ、アマビエさんも問題なく使いこなしていた。

「お、花が咲いているぞ」

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