第418話 【番外編】アマビエさん、おもんばかる

 僕が言うと、アマビエさんもうなずいた。


「薬局長もアマビエになろう」

「それはそれで大変です」

「いやあ、僕はこれがいいよ。家で娘がイケメンキャラにしてくれたんだけど、どうにも落ち着かなくてね」

「愛されてますねー、薬局長」


 薬局長は頭をかきながら、緑色のスライムを完成させた。せめておそろい要素が欲しい、とアマビエさんが主張したおかげで、頭から白い花が咲いている。


「はい、どうぞ」


 僕は事務の子にバトンタッチした。


「年功序列じゃないんですか?」

「ほぼ一緒くらいでしょ。僕らはゲームやってるから、後からさっさと作るよ」


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