第365話 アマビエさん、ビール腹

 この妖怪が一番ヤバいのに。なんとか会話に参加させなければ、と思った僕は知恵を絞った。


「そうだ。お酒はどうなんですか? ビールにも糖質が入ってるっていうし。それも我慢した方がいいんですよね?」

「我からビールと餃子を奪うことは許さぬ!!」


 アマビエさんが起き上がった。今までにないくらい、目が見開かれている。相変わらず、この組み合わせを愛しているらしい。


「大丈夫です。ビールと餃子は奪いませんよ」

「本当だな?」


 胸を張ったヨゲンノトリさんを、アマビエさんは細目でにらんだ。



【薬局あるある】飲酒、晩酌はこだわる人が多い。

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