第348話 アマビエさん、スタンダップ
「……なるほど。アマビエを支えたいという、優秀な者を探せばいいのだな」
「そうですよ」
「それなら、考えてやろう」
アマビエさんは、立ち上がり薬局を出て行った。その足取りはしっかりしており、ショックの影響は見受けられない。
「やれやれ、ようやく帰りましたか」
「やる気になってくれて良かったです。一件落着ですね」
「……そうでしょうか。あれは、また厄介なことを起こしそうですよ」
その時はまだ、僕たちはクタベさんの予言が正しかったことに気付かなかった。
【薬局あるある】ひとつ問題が片付くと、また新たな問題が……。
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