第328話 【番外編】アマビエさん、ヘルシー食材も食す

 アマビエさんは手で皿を覆おうとするが、僕たちの動きの方が速かった。


「はい、ネギ」

「椎茸」

「白滝もどうぞ」

「裏切り者おおお」


 アマビエさんはじたばたしたが、許してほしい。健康のためである。


「肉で野菜を巻いたりすると、また食感が変わりますよ。味がしみた白滝も、ゆっくり食べると乙なものですし。あー、美味しいなあ」


 僕は横で、見本をみせるようにゆっくりやってみせた。アマビエさんが眉間に皺を寄せながらも、興味を示したのがわかる。


「……本当か」

「ほら、やってみましょう」


 アマビエさんは不承不承、白滝をすすった。

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