第325話 【番外編】アマビエさん、許す

「じゃ、君たち二人の絵柄をオマケのお札にしよう。なんか和むし」

「ええ?」

「ちゃんと利益はバックするからさ」


 正直、僕たちのは出来の悪いゆるキャラにしか見えないがそれでいいのだろうか。


「よかろう」

「アマビエさんからも許可が出たし、いいんじゃない?」


 現金がもらえるとわかった妹が、ほくほくしながら答える。完全に、利益に目がくらんでいるな。


「だから、真剣に選んでよ。メインはどれを売り出すか」

「えー……」


 僕は迷った末、アマビエさんが白衣を着ているデザインにした。これなら、薬局に飾れるかもしれない。



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