「愚か者！　狙ったところが動いていなければ、やっている意味がない！　新兵、もう一回だ」

「うへえ」

　アマビエさんへの怒りをぶつけるように、厳しく指導された。終わった時には、胸が引きつっている。

「いたた」

　アマビエさんと交代して、僕は安堵の息を吐いた。

「くくく……さあ、やってみるがいい。あらゆる面からケチをつけてやる」

「器の小さい奴だな」

　アマビエさんはため息をつきながら、バーを握った。しかし、ぴくりとも動かない。

「どうした？　早くやれ」

　急かすアマビコさんの横で、アマビエさんは顔を真っ赤にしていた。

「まさか……」

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